虫歯について
虫歯とは
虫歯病原菌(ミュータンス菌など)が口の中の糖を利用して「酸」を作ります。
その酸によって歯の表面が溶かされていく病気です。
虫歯は自然治癒で元の歯の状態に戻ることはありません。そのため、虫歯病原菌に侵された部分を取り除いたり、溶けた部分を詰めたり、かぶせ物をしたりして治療します。
虫歯の原因・治療法について
虫歯になる原因とは
お口の中には約300種類の虫歯菌がいます。その中で虫歯を引き起こす原因となる虫歯菌の数は10数種類といわれています。
その虫歯菌が歯の表面についた塊が「歯垢(プラーク)」とよばれるものであり、その菌のエサになるのが糖分です。糖が分解されるときに「酸」が発生します。この酸こそが、歯の表面の硬いエナメル質を溶かして「虫歯」にしてしまうのです。
虫歯を放置してしまうと、さらに歯の内部の象牙質という部分まで入りこんで、虫歯を進行させますので、なるべく早めに治療を行うことが大切です。
日本人の9割が虫歯というデータも
近年、日本の9割以上の人が虫歯にかかっているとされています。多くの人が経験しているため虫歯は軽視されがちですが、一度蝕んだ歯が元の状態に戻ることはありません。治療を施し、進行を食い止めるしか手段はないのです。
大切な自分の歯を生涯にわたり保っていくためには、まず虫歯の原因をできるかぎり早い段階で明らかにすることが必要です。そして、再発しないよう予防を続けていくことが重要です。
患者さまご自身の小さな努力とご理解で、歯の健康を守っていくことができます。そのお手伝いをするために、私たちは一人ひとりの患者さまに最適な方法をご提案してまいります。
当院の虫歯治療の特徴
一人ひとりの患者さまに合わせた治療を行います
患者さまのお口の中の状態、お悩みやご希望はそれぞれ異なります。当院では、カウンセリングや説明のお時間を充分にお取りし、患者さまのご理解を深めながら、安心と納得のもと治療を進めてまいります。
治療においては安易に「歯や神経を抜かない・削らない=歯を残す」ことを重視し、「痛みの少ない治療」に努めております。
歯やお口のことで気になることがございましたら、どうぞ安心して当院にお任せください。
痛みの少ない虫歯治療への配慮
「麻酔や治療の痛みが苦手…」という方にも、安心して治療を受けていただけるよう、当院ではさまざまな設備を整えて配慮をしています。
超極細の針
当院では注射の針にもこだわり、歯科でも非常に細いとされる超極細のものを採用しています。針は細いほど痛みを少なくすることができます。
表面麻酔
治療前の麻酔時には、歯茎に注射針を入れる前に表面麻酔を施します。表面麻酔をすることで、歯茎に針を刺すときのチクッという痛みを抑えることができます。また表面麻酔には塗るタイプやシールタイプのものがあり、痛みはありません。
電動麻酔器
電動麻酔器を用いることで、患者さまの症状に合わせて最も痛みの少ない一定の速度で麻酔を行うことができます。
うがい水に「POICウォーター」を採用
虫歯・口臭予防にも効果的な電解機能水
POICウォーター(エピオス水)とは、お口の中の汚れを分解洗浄し、除菌効果がある電解機能水です。
人間の血液中にある免疫成分の次亜塩素酸(HCIO)を高濃度の塩と水を電気分解して生成したもので、原料が塩と水でできていることから、身体への害は一切ありません。お子さまや高齢者の方にも安心してご利用いただけます。
POICウォーターの特徴
- 虫歯や歯周病、口臭の原因となる菌の除菌作用
- タンパク分解作用(バイオフィルムの破壊)
- 消臭効果
- 人体には無害
当院では治療前にご提供する、うがい水にPOICウォーターを採用することで治療の精度を一層高めています。
可能なかぎり「歯や神経を抜かない・削らない」虫歯治療
患者さまの大切な歯を長く健康に保つために、当院では可能なかぎり「歯や神経を残す治療(MI治療=Minimal Intervention)を重視して行なっています。
症状や治療内容に応じて拡大ルーペ(拡大鏡)、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)などを駆使した精密な治療を行い、虫歯に侵されていない健康な歯の部分をなるべく削らない、削る範囲を必要最小限に抑える治療を提供可能です。天然歯の健康寿命を最大限に延ばせるよう努力しています。
「痛みに最大限配慮した治療」を詳しく見る
虫歯治療について
虫歯の段階(C1~C4)により
治療法が異なります。
C0:ごく初期の虫歯
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態です。この段階では歯に穴はあいておらず、まだ痛みなどの自覚症状もありません。適切なブラッシングとフッ素塗布などにより治せる場合もあります。
「予防歯科」を詳しく見る
C1:エナメル質内の虫歯
歯の表面のエナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態です。冷たい物がしみる場合がありますが、まだ痛みなどの自覚症状はほとんどないことが多いでしょう。虫歯に感染している部分を適切に除去し、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。
「予防歯科」を詳しく見る
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C2:象牙質に達した虫歯
エナメル質の内側にある象牙質にまで虫歯が進行している状態です。冷たい物や甘い物がしみたり、ときどき痛むなどの症状があります。虫歯の感染源を除去し、レジン等を詰めて治療します。
C1と同様に合成樹脂(レジン)を充填するか、範囲が大きい場合は削ったあとに歯型を取り、金属やセラミックの詰め物(インレー)を作り、欠損部を修復します。
「痛みに最大限配慮した治療」を詳しく見る
C3:歯髄(神経)に達した虫歯
歯の神経にまで虫歯が進んだ状態です。熱い物がしみる、ズキズキと激しく痛むなどの症状があらわれます。汚染された歯の神経を除去し、神経が入っていた管の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を施し、被せ物をします。
また、歯髄が死んでしまった歯はもろくなりますので、クラウンなどの被せ物をします。症例によっては、特殊な抗生物質を用いて歯髄を保存する処置を行う場合もあります。
「精密根管治療」を詳しく見る
C4:歯質が失われた虫歯
歯の大部分が溶けてなくなり、歯の根にまで虫歯が進行した状態です。歯の内部にある神経が死んでいることから、一旦は痛みはなくなりますが、歯根部に膿が溜まると再び痛みが出始めます。多くの場合において抜歯が必要となります。抜歯後に入れ歯やブリッジ、インプラントなどで失った歯の機能の回復を図ります。
抜歯した部分は傷が治った後に、ブリッジ・部分入れ歯・インプラントなどの方法で補うことになります。
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